自然の中に囲まれたロケーションの中で周囲の景色を取り込み、以下に建築の中の人に繋げるか。庭をつくるのではなく、風景づくりをするということ。
絶景のロケーションの中で鳥のさえずりで目を覚まし、窓を開ければ季節ごとの草花が香り、ちょっと手を伸ばせば果樹やハーブを摘み取り、木漏れ日の下で食事やお茶を楽しめる。その季節に咲いている草花を摘んで、花瓶に活けて、愛でて観る。
僕らが目指したものは、暮らす人が風景を観るだけではなく、もっと生活に溶け込んで五感で体感してもらいたい事。
鬱蒼としていた窓からの景色を切開き、周囲の植生をリサーチし、それを基本構成としながら、なるべく自然でそれに馴染むように、花期が長いもの、食べられる果樹やハーブ、野鳥や昆虫をよびよせ、生活が豊かになるような植物を選んび、もともとそこにあるように、建築に寄せるように配置した。